|
|
|
ありきたり【在り来たり】[名] もとからあって珍しくないこと。世間にざらにあること。
現代社会には実に多くの製品があふれかえっている。しかし、「そのもの」を見ただけでそれとわかるブランドは、あまり多くは存在しない。つまり、「ありきたり」なのである。自らの目で見極めた、自らのこだわりを身にまとうことのできる人々の感性と、ダイレクトに対話するためには「ありきたり」であってはならない。そのために「BEHAVIOR」のデザインに関する思考は、一般普通のインダストリアルデザインとは、まるで違ったところに存在しているのである。
ここに「アーキテクチャー」なる慣用語がある。建築やシステムの基本設計構想などの意味に用いられることが多い語句である。「BEHAVIOR」が持ち込んだのは、「アーキテクチャー」があたりまえとする立体的・複合的階層化という発想だった。この階層化という概念が、ありきたらない視覚を創り出し、正視していては見えることのない新たなギミックをもたらしたのである。
また、ラグジュアリーと直結するアルミホイールの要素は、「もの」が良いか否か、ということもそのひとつである。「BEHAVIOR」は、このアルミホイールの圧倒的な品質と質感を得るために、完全なるオーダーメイド方式と人の手に頼るハンドクラフトを採用した。そして、その製作従事者がクラフツマンであることと、高いスキルの持ち主であることを要求してきた。彼らにとって「品質」とは、掲げた目標などではなく、必達を義務づけられた「基準」なのである。
「BEHAVIOR」とは、イメージの焼き直しやデザインのコピーではない。
「アーキテクチャー」と「アルミホイール」が結びついた新しい価値観の、いわば偶像なのである。
|
 |
|
|